『どうしたのですか 何があったのですか』
と聞くと奥様はしばらく放心状態で 涙ばかりが頬をつたい流れ落ちる。
『娘が・・・ 娘が・・・』
そこからの言葉がない。
『娘さん』
そう聞くと奥様は、
『娘が...娘が立ってたんです その部屋の中で 娘が娘が・・・』
言葉にならない言葉を 何度も繰り返し泣きじゃくる。
『最初のノックの時、 それを少し感じました。
でもまさかと思い、 次のノックの時も同じでだけど そんな筈がないと頭で考えてしまい、 そして部屋の中からみんなが確かに 聞いたあのノックで確信したんです
Succla☆さんから伺っていた 天と地のベールが一番薄いと言われる この場所で、もしかしたら 娘が來てくれたんじゃないか、って。
確かに感じたんです娘の感覚・・・
私はいつも病院に付きっ切りで 一緒に過ごしていました。
目も開き手足も動かせるのに なかなか成長もせず、痩せ細り 日々心配の種は尽きませんでした。
ですが、 最初は何とか出來ないかと 必死に調べたら試したりしたのですが、 どんどん弱る我が子を目の前に 何もできない自分を日に日に 攻めるようになってしまい、 娘の前では笑顔でいようと 頑張っていたのですが、日に日に 娘の前でも涙を流すように なってしまいました。
そんな中、娘は最期を迎えたのです。
娘の最期の顔は笑っていました。
私なんかよりも 何倍も何十倍も不安だっただろうし、 苦しかっただろうし、痛かっただろうし、 希望も夢も何もかも持つことは 出來なかった。
それでも娘は最期、 私の手を握り笑って逝ったんです。
それからの日々はら 私にとっては自分の心臓が えぐられるぐらい苦しみ、 最後は感情すら失くしました。
何も出來ない。
日に日に考えるのは娘が寂しがってる。 私も娘のところに行かなきゃ。
その事ばかりで、意識せず 氣が付いたら自分を傷付けていました。
そして主人も心配する余り、 仕事も休みがちになり、 これではいけないと思うのに そんな事すら考えられる余裕もなく、 同じことを繰り返す日々。
見るに見かねた主人が周りから聞いた噂 Succla☆さんのことを知り、 最後の希望を持ってここに來ました。
Sedonaの噂もSuccla☆さんの噂も "ここだ" と想い來たんです。』
やっと、ゆっくりだけど 奥様が話し始めてくれました。
そして、そのまま奥様は
『あの扉の向こう、 二度のノックとあの扉の向こうで 確かに聞いたドアのノックの音。
もしかしたら、いやまさか、でも。
半信半疑で、だけど確かに感じる 感覚を信じてドアを開けたら 娘が立ってたんです。
本当に立ってたんです。』
と泣きながら話し、そして 私は娘に直ぐに謝りました。
『あなたを丈夫な子に 産んであげれなくて本当にごめんなさい、 本当にごめんなさい。
死なせてしまって本当にごめんなさい。』
って。
でも、娘は言ったんです。
最期の時と同じ笑顔で
『お母さん、 なぜ私がここに來たかわかる
お母さんが心配だからなんだよ。
お母さん、 お願いだから自分を責めないで。
お母さんは何も悪くない。
私は時間は短かったかも知れないけど、 お母さんとお父さんに愛され続けて 幸せだったよ。
生きている時は伝えられなかったけど、 でもずっとそう思ってた。
だけど、お母さんが毎日泣く姿を見て このまま私が生きることは お母さん達を苦しめてしまう。
そう思ったの。
だけど、ずっと側にいて 愛を注いでくれてたお母さんが 私は大好きなの。
だから泣かないで
もぅ、泣かないで
私はお母さん達に幸せに生きて欲しい。
私はお母さんの中で、 お母さんとお父さんを通して生きるから
何も心配しないで。
お母さんが今のままじゃ私、 上にいけないよ。
私はお母さんもお父さんも大好きだよ
泣かないで、謝らないで。 お母さん達は何も悪くない。
お願い、生きて。
私はいつもお母さん達の 心の中で一緒に生きるから』
そう言い消えていったそうです。
魂に戻ると、 心に残ることが言葉となることも多い。
娘さんの伝えたい思いが言葉となって 奥様に届いたのでしょう。
奥様はしぼらく泣きながら、 旦那さんも泣きながら 奥さんの話しを聞いていました。
私は2人と娘さんのために ゲストルームのエネルギー調整を再度し、 天と繋がる曼荼羅(マンダラ)と 曼荼羅の間に眠れるように配置し、 クリスタルの置き方も変え調整しました。
そして準備が終わりリビングに戻った頃には
『Succla☆さんありがとうございました』
と2人で何度も頭を下げてくださり、 その日は休まれました。
次の日・・・
=======明日④へと続く=======
愛と感謝と祈りを込めて
Succla☆
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